第4回「CHAPTER3:地方公務員」

 ■事前準備

  • テキストの該当ページを読んできておいてください
  • 前回の宿題(P.41エクササイズの1)の確認
■レジュメ

1.多様な地方公務員

○公務員の種類
・公共部門の4/5が地方公務員
・財政支出も地方>国
→職員数の削減には慎重に対応しなければならない

○地方公務員の種類
・都道府県は教育職(公立学校の先生)と警察職が圧倒的に多い
・市町村には福祉関係の職員が多い

2.採用と昇進管理、給料表

○採用
・国家公務員
→総合職試験、一般職試験
→いずれも入口選抜方式(採用と昇進がリンクする)

・地方公務員
→地方上級、地方中級、地方初級(学歴ごとに受験を区分)
→昇進と採用は必ずしもリンクしないが、現的には一般行政部門で地方上級の採用が多い

・採用試験の多様化(地方)
→専門試験の比重を減らし、民間との併願をしやすくしている
→その代わり、採用後に専門知識をフォローする必要がある

○昇進管理
・地方公務員の行動の誘因として最も重要な動機づけ
→基本的には責任回避型の形で昇進を目指す
・ジェネラリストとスペシャリスト
→通説的にはジェネラリストとして幅広く勤務することで幹部に選抜されるという解釈
→「特定の専門領域を習熟する」ために異動しているという解釈もある
→どちらでもないパターンもある(岡山県の人事データ)
→まとめ:公務員に専門性がないわけではないが、最後の昇進の段階では専門性が重視されない
○給料表
・昇進と密接に関連する
・給料表:級と号給(号俸)の組み合わせの表
→上から下への移動へ年功的
→左から右への移動は能力主義的(ジョブ型的?)

3.出向官僚

○地方自治体で勤務する国家公務員
・出向官僚:毎年1700名ほど
・地方→国への人事交流:毎年2000名以上

○旧自治省からの出向官僚

・旧自治省:自治行政局、自治財政局、自治税務局
→総務省発足後、旧自治省の官僚はこちらに勤務している
・おおむねキャリアにおいて3度の出向
→総務省内で昇進していく中で出向を重ねる
・地方の視点
→「閉鎖的な組織の硬直性の打破」のために重要
→また、中央省庁とのパイプ役を出向官僚に期待している
→出向官僚は「よそ者」なので首長が改革を委ねやすい

Column3「さまざまな公務員」
・警察官(地方警察職員)
・消防吏員
・医療従事者(医師、看護師、保健師、獣医師など)
・福祉職(保育士、ケースワーカーなど)
・栄養系職員(調理員、栄養士)

コメント

このブログの人気の投稿

Index

Book Review Shelf

Works